2020年の春に、2年で卒業するはずの手製本基礎を4年かけてようやく無事卒業しました。子育ては、とっくに一段落したと思っていたけれど、そうでもなくて、仕事も多少しながら、いよいよ介護の入り口に立って、予定よりずっと自分の時間を振り分けることが困難になっていました。気づけばもう数年で還暦もやってくるのですから驚きです。
人生の後半を充実させたいと思って始めた、絵を再開することや、物語を作ること、そしてそれを形にするために勉強してきた手製本で、バタバタと行ったり来たりするだけのようでしたが、多少は土台がしっかりしてきたようで、焦りよりも、これからの一歩一歩がとても楽しみになっています。
まるみず2020コンクール出品 和紙のノート
藍 草紙
aisousi
毎年、参加しているコンクールに今年も出品できました。
昨年末にマクラメの糸を軸糸にする作品を試作してみて楽しかった。
春に、藍で染めた和紙に出会いその美しさに魅了されました。デザインを応用してノートの表紙とスリップケースに藍染めの和紙を使い、マクラメの軸糸を花のように開いて見せるようにデザインしました。
マクラメの軸糸の花が見えることで、美しくしたいという理由もありましたが、この作品の特徴は、背の厚さをスクラップブックのように余裕を持たせて、スリップケースを斜めにカットしましたので、押し花やちぎり絵に使用した時、小口側が膨らんでも、本の出し入れがしやすくなっています。
下の写真は、試作で作った手帳の写真も含まれています。
思い通りのデザインを楽しみながら、私の絵本のデザインにも応用できるものを考えていきたいと思っています。