・・・おはなしのおはなし 7 ~いろんなところ、不思議ないきもんさんたち

しずまり池

 

私にとって、最も強い記憶となっているのは、帯広を訪れた時の事です。広大な牧場の中で、牛たちが草を一心にほおばって、むしりとって食べる音です。バリバリっというような、聞いたこともないようなものすごい 音をたてています。ハフハフという息の音も響きます。こんなものすごい音を立てるのは、ここの牛たちがさぞや強いのだろうか、そんなふうに感心して見てい ました。

しばらくじーーーっとしているうちに、やっと気づいたのです。静寂です。周りに は、葉擦れの音のする林もなく、そのため鳥の鳴き声もほとんど聞こえません。家も点在していて遠くに見え、その日は全く風もありませんでした。私たちの立 てる音以外に牛の音しかないのです。じっと静かにしていると、いよいよ空気はぴーーーんとしてきます。11月なので、寒いせいもあったかもしれません。耳の奥がぴりっとするくらい静かでした。こんな静寂を体験したのは一度だけです。大変な驚き。そんな思い出から、音のない不思議な池を 想像しました。

この池の中にごめちゃんの寝床はあります。この池には他にも面白いものがたくさんいます。

 

 

おんぶーしたり、だっこしたり

 

思いついたとたん、僕たちはうれしくてケラケラ笑いながら

黄金色にひかる道をかけてかけてうちにもどった。

 

子供たちは、山のおばあの家と谷のおじいの家、

そして、ごめたんのいる不思議な世界で

大きな人たちといろいろなお話を作ります。

 

これはオレンジ色の空のもこもこ山。

植物みたいだけど、描きながら、おいしそうだなって思ったりして。

 

いろんなことがあるから、相談してプランを立てて

小さいことや大きなことを育てていくよ。

この子たちの設計図は、どんな世界を作っていくのかな。

 


くもはこわい・・・?

 

 

お祭り村の星々の神様がやさしいリズムで音楽をきかせてくれます。しずかなしずかな旋律の中でゆっくりゆっくりダンスする夜の風景。

生き物の不思議 雪虫のイメージ~ゆきんぽ

家族で北海道に4年ほど住んでいたことがありました。子どもたちはまだとても幼かった。北海道の思い出の中でも、特に印象的なことだったのは、幻想的な雪虫です。雪虫が飛ぶと、いよいよあと1か月で雪が降りますよーーーっていう声がしてきます。雪虫は、ふわふわと飛んでいて、簡単に手で摑まえることができます。手のひらにのせると、そのまま動かなくなって息絶えるほど、はかなくて、きれいな虫でした。その虫からイメージしたけど、私の虫さんはきれいというより、ちょっとかわいい。

 

お城や邸宅の屋根の上のしゃちのだんなとおくさん

銀シャチの奥さん、 だんなさんもいます。二人は逆立ちに疲れている。誰も見ていないときは、ゆっくり座っていたいの です。  しかし、悩み多き(?)この人たちも男の子を励まします。海の底には、どんなお話がかくれているでしょうか。


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